情報・システム研究機構の
産学連携への取り組み

産学連携シンポジウム
(ハイブリッド開催)

宝石サンゴと森林の
資源管理の共通性

本講演会は終了しました。多数のご参加をいただきありがとうございました。

【開会挨拶】
情報・システム研究機構理事 統計数理研究所長
椿 広計
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【講演1】
宝石サンゴの資源管理
立正大学 地球環境科学部 環境システム学科 教授
岩崎 望

講演1の資料はこちら(PDFファイル)
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日本近海は宝石サンゴの有数の産地であり、良質なものが漁獲されますが、長年にわたる漁獲のために資源が減少しています。さらに、近年の価格高騰により漁獲圧が増しています。今やその絶滅が危惧されており、アカサンゴ・モモイロサンゴ・シロサンゴは、環境省レッドリストで準絶滅危惧に指定されています。
そのようなことから、科学的知見に基づく漁業管理は喫緊の課題となっていますが、特に宝石サンゴは脆弱で成長速度が遅いため、その資源管理には長期的な見通しをもった取り組みが必要です。
本講演では宝石サンゴの特徴を森林と比較しつつ紹介し、資源管理の現状と課題について報告します。

【講演2】
森林管理最適化モデルのサンゴ管理への応用
統計数理研究所 データ科学研究系 教授 吉本 敦
講演2の資料はこちら(PDFファイル)
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持続的な森林管理では、多年に渡り保育と収穫が必要です。そこでは対象とする森林の規模・制御の仕方により、大きく「林分レベル」と「森林レベル」に分類され、管理に関わる意思決定を支援する最適化モデルの開発が進められています。
樹種・林齢がほぼ同じで、比較的面積規模が小さい「林分」では、特に動的計画法により管理施業である間伐・主伐の最適な時期・強度などが探求されますが、それに対して、異なる林分が集まり面積規模も大きい「森林レベル」では、伐採箇所・時期、あるいは森林内の野生動物の保護地などの設置に関わる時空間的な最適施業計画が整数計画法などの手法によりモデルの開発が進められています。
今回“サンゴ”の持続的な管理に対し、これまで開発してきた森林管理に対する最適化モデルの利用が可能か否かを探索します。

【パネル討論】
宝石サンゴと森林の資源管理の共通性
パネル討論の動画はこちら(MP4ファイル)
【閉会挨拶】
情報・システム研究機構 本部産学連携知的財産室長 特命URA 北村 浩三
閉会挨拶の動画はこちら(MP4ファイル)

当日の講演会全体の録画はこちら(MP4ファイル)



日時:2024年3月5日(火)14:00〜17:00
形式:ハイブリッド(統計数理研究所2階大会議室 および Zoomウェビナー)要事前登録、参加費無料
定員:会場50名(定員になり次第締め切ります)、オンライン950名

一般的な農産物と異なり、宝石サンゴは10~20年、木材生産はそれ以上の長期的な視点から管理する必要があり、資源の育成・保護・利用に共通性が伺えます。本シンポジウムでは、そのような観点から環境問題やSDGsへの理解をより深めることを目的とした講演とパネル討論を行います。
企業・大学・官公庁等でデータサイエンス・統計・産学官連携等にご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。

【主催】大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 本部産学連携・知的財産室、統計数理研究所

【共催】学校法人立正大学学園 立正大学