情報・システム研究機構の
産学連携への取り組み

統計数理研究所オープンハウス連携イベント
「統計的機械学習」の中核としての
統計数理シンポジウム

本セミナーは終了しました。多数のご参加をいただきありがとうございました。


【オープニング】


情報・システム研究機構理事 統計数理研究所長 椿 広計
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【基調講演1】
生成モデルは世界をどのように
理解しているのか

株式会社 Preferred Networks 代表取締役 最高研究責任者 岡野原 大輔

大規模言語モデルや拡散モデルは高忠実で多様なデータを生成できるモデルであり、さらに獲得したモデルを使って様々なタスクをプロンプトで指示し、ゼロショットもしくは少量の追加学習データで実現できることがわかっている。本講演では生成モデルがどのようにして世界を理解できるようになっているか、またどのような課題や未解決問題が残されているのかについて説明する。
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【基調講演2】
数理的知能の実現に向けた統計的機械学習の展開
統計数理研究所 教授 福水 健次

深層学習に基づく汎用的な人工知能モデルが大きな発展を遂げている。伝統的には我々の自然に対する知識は数学的な言語で記述されてきたが、そういった数理的知識をどのようにデータやモデルに組み込むかは統計的機械学習の重要な課題である。本講演では、対称性や微分方程式などの数理的知識を深層学習と融合する研究に関して紹介し、講演者の最近の関連研究に関して述べる。
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【講演1】
「計測を停める」ことで計測を加速する機械学習
統計数理研究所 教授 日野 英逸

本講演では、講演者が最近行っている機械学習を用いた計測の高度化に関する研究のうち、特にベイズ最適化の最適停止タイミングの判定方法の研究について紹介する。ベイズ最適化は、最適化問題において目的関数を評価するコストが高い場合でも、効率的に最適解を求める手法であり、実問題への応用も広く行われている。しかし、過剰に評価を続けることでコストが高くなってしまうため、最適な停止タイミングを判定することが重要である。技術の概要に加えて、開発の経緯と、産学連携を見据えた展望を述べる。

【講演2】
自然言語処理・機械学習における企業との共同研究
統計数理研究所 准教授 持橋 大地

統数研に着任以来、多くの企業から申し入れをいただき、共同研究を行ってきた。主な共同研究について、どんな研究であるのか、またどうして企業単体ではなく、統数研との共同研究が必要であったのかについて紹介する。自然言語処理については、大規模言語モデルが身近になった今こそ、それで扱えない統計的な研究が重要になってくると考えている。
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【講演3】
データ駆動型材料研究における実験・シミュレーション・機械学習の融合
統計数理研究所 教授 吉田 亮

材料研究のデータは極めて少ない。また、材料研究のそもそもの目的は、周辺にデータが存在しない革新的な材料を発見することである。したがって、一般に機械学習の内挿的な予測だけでは革新的な材料に到達できない。そこで、限られた実験データと物理化学理論に基づくシミュレーションの統合解析が重要な役割を担う。本講演では、データ駆動型材料研究の実例を挙げながら、限られたデータ資源の壁を乗り越えるための統計的機械学習の基盤技術や産学連携によるオープンデータ共創の取り組み等を紹介する。
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【パネル討論】
基調講演、講演の講師
パネル討論の録画(発言順)
岡野原 吉田 日野 持橋福水岡野原、福水、持橋 岡野原 吉田 日野 持橋福水

日時:2023年5月25日(木)14:00〜18:00
形式:Zoomウェビナー(無料) 要登録

「統計的機械学習」について、研究成果の社会還元に積極的に取組む第一線の研究者が、産学連携による経験を踏まえ、将来に向けたメッセージを発信します。

【主催】大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所

【後援】株式会社 Preferred Networks

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