13https://www.ism.ac.jp/https://www.nipr.ac.jp/(注1)南極域からの3D点群のリアルタイム伝送として世界初(2025年12月15日時点、KDDI総合研究所および極地研調べ)。(注2)3D点群データ:3次元空間上の座標と色の情報を持つ多数の点の集合体で、物体や環境の形状をデジタル的に表現するデータ。今回のケースでは、設備の立体的な設置状況を把握するのに用いている。(注3)3D CAD:3D Computer Aided Design。コンピューターを使って三次元(3D)の立体モデルを設計・製図する技術。データ駆動型研究における最も重要な学術資源は言うまでもなくデータです。しかしながら、高分子材料研究のデータ資源は極めて乏しいという現状です。その背景には、合成、試料作製、成形加工、分析、特性評価に要するコストが高いことに加えて、材料空間があまりにも広大であるため、共通基盤データの共創が難しいということもあります。また、研究者は情報秘匿の意識が高いため、他者にデータを共有するというインセンティブが働かないという文化的な障壁もあります。データ駆動型材料研究では、実験データの不足を補うために計算機実験の大量データを統合的に活用することが有効です。統計数理研究所は、分子動力学や第一原理計算に基づく高分子物性の評価実験を全自動化するソフトウェアRadonPyを開発しています。現在、統数研が中心となり2国研・8大学・37企業に属する約250名の参画者からなる産学連携コンソーシアムを形成し、RadonPyとスーパーコンピュータを用いて世界最大の高分子物性計算データベースを共同開発しています。■高分子材料系の計算機実験の全自動化に成功、スーパーコンピュータで機械学習のためのデータ基盤を構築■株式会社KDDI総合研究所、三機工業株式会社との共同研究株式会社KDDI総合研究所、極地研と三機工業株式会社は、Starlink衛星通信回線を活用し、世界で初めて(注1)南極の昭和基地とKDDI総合研究所本社間で3D点群データ(注2)と映像をリアルタイムに伝送する実証実験に成功しました。この実証実験では、スマートフォンでの設備の計測・撮影開始から、圧縮、伝送、日本側での受信とモニター表示まで、1秒以内の遅延で途切れなく3D点群データと映像を同期させて伝送できることを確認しました。また、受信した3D点群データは、3D-CAD(注3)で製図できる品質があり、南極での作業を支援できることを確認しました。さらに、設備の計測・撮影開始からデータの圧縮と伝送までを、3D点群圧縮伝送用ソフトウエアをインストールしたLiDAR搭載のスマートフォン1台で実行できることを確認しました。今回の成果により、計測作業をスマートフォンのみで手軽に短時間でできると共に、リアルタイムな情報共有により日本側からの状況確認や支援を受けることができるため、隊員の業務効率化と作業負担軽減が可能となります。KDDI総合研究所、極地研、三機工業の3者は今後も極地・遠隔地などの通信環境が不十分な地域での人手がかかる作業のDXを目指し、実用化に向けた取り組みを進めていきます。 統計数理研究所国立極地研究所詳細はこちらをご覧ください詳細はこちらをご覧ください令和6年度令和7年度産学連携コンソーシアムによるデータ駆動型材料研究のためのデータ基盤創出Starlink活用による南極からの3D点群データと映像のリアルタイム伝送に成功
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